月額料金を支払うことで、数え切れないほどの曲を聴き放題ができる音楽ストリーミングサービスが普及し、時代はダウンロードからストリーミングへ変化してきました。この記事では、有名音楽聞き放題サービス Apple Music(アップルミュージック)と LINE MUSIC(ラインミュージック)を料金プラン、配信曲数、音質、特長、メリットとデメリットなどの面から比較してご紹介したいと思います。
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Apple Music を選ぶか、それとも LINE MUSIC を選ぶかを困っている際に、是非参考にしてみてください。それから、Apple Music と Amazon Music Unlimited の違いについては、「Apple Music VS Amazon Music Unlimited を徹底比較」を参考にしてください。Apple Music と Spotify の違いについては、「Apple Music 対 Spotify!それぞれのメリットとデメリットは?」を参考にしてください。
Apple Music とは、Apple が提供する音楽定額配信サービスであり、2015年7月1日に、日本でもサービススタートしました。iPhone、iPad、iPod touch、Android、PC、Apple TV など様々な端末でも利用できます。Apple Music のメンバーシップになると、邦楽や洋楽などのさまざまなジャンルの楽曲を聴き放題でき、24時間放送されるラジオ「Beats 1」も利用できます。大きな人気を博しました。Apple Music は Apple の製品との相性がいいです。Apple Music について知っておくべきこと
LINE MUSIC とは、LINE が提供する定額制音楽聴き放題サービスであり、2015年6月11日に、日本でサービスを開始しました。サービスの開始日は、Apple Music より少し早いです。iPhone、iPad、iPod touch、Android、PC など多種端末でも楽しむことができます。有料プランのほかに、一部を利用できる無料プランも用意されています。LINE MUSIC は LINE の製品との相性がいいです。
Apple Music の料金プランは 3つ用意されています。月額 980円(年間 9,800 円)の個人プランと、月額 1,480円(年間 14,800 円)のファミリープラン(家族最大6名まで利用できる)と、月額 480円の学生プランがあります。Apple Music を初めてご利用いただく場合、3ヶ月の無料トライアル期間が利用できます。そして、無料トライアル期間内、または課金日前のタイミングで解約すれば、自動課金はされません。
LINE MUSIC は、4つの料金プランが提供されています。月額 960円(年間 9,600 円)の一般プランと、月額 1,400円(年間 14,000 円)のファミリープラン(家族最大6名まで利用できる)と、月額 480円の学生プランのほか、Android 版ユーザーに限っては、月20時間を上限に聴き放題となる月額 500円(学割 300円)の「ベーシックプラン」も用意されています。そして、LINE MUSIC の無料体験期間は 3ヶ月です。
項目 | Apple Music | LINE MUSIC |
---|---|---|
料金プラン | 個人プラン(月額 980円/年額 9,800円 ) ファミリープラン(月額 1,480円) 学生プラン(月額 480円) |
一般プラン(月額 960円/年額 9,600円) ファミリープラン(月額 1,400 円/年額 14,000円) 学生プラン(月額 480円) ベーシックプラン(月額 500円/学割 300円) * Android 版ユーザー限定、月20時間の上限あり |
無料体験期間 | 3ヶ月 | 30日間 |
料金プランから比較してみると、LINE MUSIC は Apple Music より少しだけ安くなります。月額料金には大きな差はありません。また、LINE MUSIC は Android 版ユーザーのために、月20時間の上限がかかっているベーシックプランも提供しておりので、あまり音楽を聴かない方にはこの料金プランが安くて、最高ですね。無料体験期間は、Apple Music のほうが長いです。
Apple Music で聴ける曲数は、現時点(2022.07)では 9,000 万曲が公開されております。日々新しい曲やアルバムがどんどん追加され、邦楽も拡充されています。そして、音質は最大 256kbps で、通信状況に応じて自動調節できます。ファイル形式は、.mp3 ではなく AAC(Advanced Audio Coding)です。Apple Music の音質は、iTunes Store から購入した音楽と同じレベルです。また、契約期間では、楽曲をあらかじめダウンロード保存しておき、オフラインでも再生することができます。
関連記事:Apple Music を MP3 に変換する方法
LINE MUSIC では、現時点(2022.07) 9,000 万曲以上聴き放題ができます。流行りの曲を集めたプレイリストなどが充実しております。好きな音楽を LINE 着うたや BGM などに設定できます。そして、LINE Music の音質は高音質で 320kbps、中音質で 190kbps、低音質で 64kbps となっています。ネットワーク環境が 3G/LTE の場合、ファイル形式は、HE-AAC (64kbps/192kbps)になります。ネットワーク環境が Wi-Fi の場合、ファイル形式は、AAC(320kbps)になります。また、LINE MUSIC の楽曲データをダウンロードしてキャッシュ保存することにより、オフライン再生することができます。
項目 | Apple Music | LINE MUSIC |
---|---|---|
公開楽曲数 | 9,000 万曲 | 9,000 万曲 |
音質 | 最大 256 kbps (通信状況に応じて自動調節) ファイル形式は AAC(.m4p) |
64kbps と、190kbps と 320kbps の3種類あり、 (通信状況に応じて自動調節) ファイル形式は HE-AAC (64kbps or 192kbps) *ネットワーク環境が3G/LTEの場合 AAC (320kbps) *ネットワーク環境がWi-Fiの場合 |
オフライン再生 | オフライン再生可能 (一つの端末のみ利用可) |
オフライン再生可能 (一つの端末のみ利用可) |
LINE MUSIC と Apple Music の収録楽曲数はほぼ同じで、両者にも日々新しい音楽が追加され、ライブラリを充実しております。単に収録曲数から判断することは足りません。最も重要なのは、聴きたいアーティストは誰か、お気に入りのジャンルはなんだろうか、提供されるプレイリストはどうだろうかと思います。ちなみに、国によっては、Apple Music には聴ける曲と聴けない曲もあるので、ご注意ください。
ビットレート(kbps)とは1秒ごとのデータ転送量のことで、この数値が大きいほど基本的に音質は良くなります。LINE MUSIC は最大 320kbps となっているので、256kbps の Apple Music より音質が高いです。通信状況によって、聴ける音質も変わりますので、ご注意ください。また、データ通信量を気にせず、より音質がいい音楽を楽しみたい場合は、高音質の設定ができます。どちらのサービスでもオフライン再生が可能です。
Apple Music は、Windows パソコンまたは Mac にインストールされる iTunes で利用できます。iOS デバイスと Android デバイスにも対応しています。要するに iPhone、iPad、iPod touch、Mac、Windows パソコン、Apple Watch Series 3、Apple TV、CarPlay、とスマートスピーカーの HomePod、SONOS など多種端末で利用可能です。Apple ID で Apple Music にサインインする必要があります。
LINE MUSIC は、Mac、Windows パソコン、スマホ(iOS/Android)、LINE のスマートスピーカー LINE Clova に対応します。LINE ログインすることで、いつでもどこでも好きなときに手持ちの端末で楽曲を楽しむことができます。
項目 | Apple Music | LINE MUSIC |
---|---|---|
対応端末 | Android 端末 iOS 端末 Mac、Windows パソコン(iTunes 経由) Apple Watch Series 3 Apple TV CarPlay |
Android 端末 iOS 端末 Mac、Windows パソコン(ブラウザから聴く) |
対応 AI スピーカー | HomePod SONOS |
LINE Clova |
Apple Music は iOS との親和性が高いです。Apple Watch や Apple TV など Apple 製品を愛用されている方には、Apple Music の方がお勧めです。LINE MUSIC は LINE 製品との親和性が高いです。LINE 製品を愛用されている方には、LINE MUSIC が最適です。さらに、LINE モバイルでは LINE MUSIC をデータ通信をフリーに利用できます。ただし、LINE MUSIC はパソコンにインストールするアプリが提供されていないため、よくパソコンで音楽を聞いている方には、Apple Music をお勧めします。
関連記事:通信料を気にせず、Apple Music を iPhone で存分に楽しむ方法
Apple Music は、アップル製品との連携がよくて、Siri でも再生できるし、iPhone と Apple Watch、Apple TV、HomePod でも使えます。また、Apple Music は MV が観れることもできるので、魅力的だと思います。さらに、iCloud ミュージックライブラリを経由で、PC の iTunes に取り込んだ楽曲は、自動同期され iOS/Android スマホからでも聴くことができるのが Apple Music の最大の特徴であると思います。ほかに、Apple Music には、独自のラジオ番組「Beats 1」が毎日24 時間放送されています。「Beats 1」は、旬なアーティストの話題や、注目曲を含めて最新の音楽の動向が集約されている音楽ファン向けのラジオです。トークが全て英語なため、日本人にとって聞き取れるのが大変かもしれないですが、アーティストやレーベルにとって「Beats 1」は、情報発信できるメディアの1つなので、コアな音楽情報を見つけられる可能性があります。そして、Apple Music の For You(フォーユー)の学習機能が非常に強くて、自分が好きであろう音楽を自動表示してくれたり、Apple Music 上でフォローしている友達の聴いている音楽、おすすめのプレイリストを表示してくれたりすることができます。
Apple Music のデメリットといえば、はやり iCloud ミュージックライブラリにあると思います。iCloud ミュージックライブラリがオンになっている場合、iTunes で音楽を iPhone に同期することができなくなります。iCloud ミュージックライブラリをオフにすると、Apple Music でダウンロードした曲は全て削除されます。すごく不便です。さらに、Apple Music を解約すると、勝手に iCloud ミュージックライブラリに同期された CD の曲も一緒に消去されてしまいます。非常に厄介です。
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Apple Music を解約する方法
LINE モバイルを LINE MUSIC と併用することで、LINE MUSIC を通信料フリーで聴き放題ができます。これが最高だと思います。そして、LINE との連携でプロフィール BGM を設定したりタイムラインに音楽を貼り付けたりできることも魅力的だと思います。邦楽の人気曲が充実しているので、若い世代にはお勧めします。おすすめ選曲の機能も Apple Music には負けない程度です。ほかに、スマホに保存されたローカルファイルも LINE MUSIC アプリ内で再生できることも一つのメリットになります。
LINE MUSIC のデメリットといえば、PC専用のアプリを提供していないところにあるだろうと思います。Windows パソコンや Mac ではブラウザからしか聴けないので、曲の管理にとても不便です。また、パソコンのローカルファイルを同期することもできません。
以上に、料金プラン、曲数、音質、対応端末、利用できるスマートスピーカー、特長、メリットとデメリットなどの面で、Apple Music と LINE MUSIC を比較してみました。Apple Music と LINE MUSIC は、それぞれが独自の特徴を持っていて、どちらでも魅力的なサービスです。また、どちらのサービスでも無料体験期間が提供されているので、どちらにせよ、実際で体験してみてから、決めましょう。
最後に、Apple Music のユーザーには、機能のパワフルな Apple Music 変換ソフト - NoteBurner Apple Music Converter をご紹介したいと思います。これ一本を持つと、Apple Music の曲を MP3 に変換して、個人的保存できます。
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